米政府:5000ドルを成人に支給?

何の条件もなく政府が5000ドル(約76万円)をくれるといったら、断る人はまずいないのではないか。それが自分の嫌いな政治家が主導することであっても、ほとんどの人は「貰えるものは貰っておきましょう」ということになるかと思う。

米トランプ大統領(以下トランプ)は今年11月の中間選挙で、共和党が上下両院で多数派を維持した場合、米国の成人全員に5000ドルを支給するという大胆な公約を打ちだした。

連邦議会はもちろん法律を作る場であり、トランプが所属する共和党が多数党になればトランプが推す法案を成立させやすくなる。この5000ドル欲しさに自分の考えとは違った政治家に一票を入れる有権者が増えることは容易に想像できる。ただ、この「カネで人を釣る」という行為ほど見え透いた悪行はないだろうと思うし、選挙ではもっともやってはいけない行為であり、卑しまれる愚行である。

それをトランプはやろうとしているのだ。米メディアとのインタビューでトランプは、「(議会からの承認は)必要ないと考えている」として、大統領権限だけで実行できるとしている。米国の成人人口は約2億4530万人なので、もし5000ドルを配ったとすると日本円で約180兆円以上の財源が必要になる。さあどうなるか。

ドイツで極右政党が圧勝した理由

ドイツ東部ザクセン・アンハルト州で6日行われた州議会選挙で、反移民を掲げる極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が得票率43.8%で圧勝した。

米トランプ大統領は自らのSNS「 Truth Social」に、「ワオ。ドイツのポピュリスト政党が素晴らしい夜を過ごした」と賞賛し、同党の勝利を讃えた。この選挙は州議会選挙であるが、第二次世界大戦以来(ナチスドイツ)極右政党が圧勝することは初めてであり、今後はドイツ全体に右傾化の波が広がるとの見方も出ている。さらにこの流れが欧州全域へ広がるとも伝えられている。

メルツ首相率いる与党・キリスト教民主同盟(CDU)は、今回の選挙では得票率17.2%でAfDの半分以下にとどまった。同首相は選挙後、沈んだ表情で記者団の前に立って心境を語った。

「ここ数年、数十年で最も手痛い敗北である。わが党は根底から揺り動かされた。党も私自身も、連邦政府も、これまでのようなやり方を続けることはできない」

敗因の最大の理由はドイツだけでなく欧州全体に広がる反移民という保守感情で、米国でも同じように「外のものにはノー」という流れが全体を包み込み始めている。個人的には決して賛同できない動きで、一過性の流れであることを願っている。

トランプの現実逃避

トランプ大統領は米時間6日、自身のソーシャルメディア「Truth Social」に初代大統領のジョージ・ワシントンがホワイトハウスを訪れたとする合成写真を投稿。2カ月後の中間選挙を前に、低迷する共和党の支持率を回復させたい狙いがあるようだ。

これが本当に助けになるのか・・・